住設部門
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Housing Equipment
水周りをより
快適にする
お手伝いをします。
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住宅設備分野について
バス、トイレ、キッチンは最も
身近で親密な生活空間です。
身近で親密な生活空間です。
住設部門では、主に水回り部品を取り扱っています。バスやトイレ、キッチンは私たちの日々の暮らしの中で最も身近で、安らぎを得られる空間です。ヱトーはこの水回り設備をより快適に、高い品質で提供できるよう努めています。また製品開発や施工方法の見直しなど、より良い生活を目指したトータルソリューションを提案しています。
ケーススタディ:浴室の鏡止め部品
施工性を追求した
部品の再設計と開発。
「住宅設備では技術者が蓄積してきたノウハウによって、施工方法の定石が出来上がってきました。しかし、私たちは目をつぶってきた小さな不便さを解消することで、大きな効果を目指しています。」
ケーススタディ
浴室の鏡止め部品
浴室の鏡止め部品
施工性を追求した部品の再設計と開発。
「住宅設備では技術者が蓄積してきたノウハウによって、施工方法の定石が出来上がってきました。しかし、私たちは目をつぶってきた小さな不便さを解消することで、大きな効果を目指しています。」
顧客が抱えていた問題
留め具の施工性の悪さが
様々な問題を引き起こす。
様々な問題を引き起こす。
技術的に見れば、住宅設備の業界は次々新しい技術が発表される分野ではなく、どちらかと言えば、業界の常識が広く浸透し、それが覆る場面も少ないのが現実です。その結果施工上の不便さも、長い年月の経過から慣習化され、施工者はストレスを感じつつ、沈黙したままということもあります。クライアントから相談を受けたのは「浴室の鏡止め部品」でした。元々、金属とゴムで鏡を固定していましたが、現場での施工性が悪く、当時のゴムの品質も低かったこともあり、経年劣化に不安がありました。施工性の悪さは作業量を増やし、当然トータルコストを上げます。鏡を止めるためには「金属とゴム」 による固定が通例となっていて、品質の高いゴムに変えることは検討されていましたが、もっと簡便で、確実な施工法の開発は進んでいませんでした。
ヱトーの提案
施工を限りなく単純化する。
施工の工数が増えると製品は複雑になります。複雑な製品には、作業の難しさや作業時間の増加だけでなく、「壊れやすい製品」となる可能性が常についてまわります。だからこそ、施工性の改善は「作業時間の短縮」、「コストの削減」、そして「品質を担保すること」でもあるのです。全ての問題は、「施工性の悪さ」に端を発しているため、ヱトーは「施工を限りなく単純にすること」に焦点を当てた提案をしました。そのために具体的に行ったことをご紹介します。
製造パートナーの選定
問題を根本的に解決するためには、分野の異なる製造パートナーを選定する必要がありました。
施工性の単純化を目指すためには複数の部品での固定を見直し、一つの部品で固定を完結させることが最善でした。しかし、そのためには可動的な機構部品が必要ですが、そのような機構部品を得意とする住宅設備向けメーカーは少なく、定石通りの選定が難しい状況でした。そこでヱトーは、自動車向けの設計・ 加工に実績のあるメーカーを起用しました。これは車輌分野のメーカーの方が可動的な機構部品に精通し、得意としているからです。そして、このメーカーを製造パートナーに選定し、「浴室の鏡止め部品」の製造に着手しました。
最適なサプライヤーの選定が可能な理由 >
車輌分野のサプライヤー
製品の開発と検討
協力メーカーと掲げた目標は、「1 Action」でした。
自動車部品を得意とする製造メーカーをパートナーに選定し、打ち合わせを重ねていく中で掲げた目標は「1 Action(ワン・アクション)」でした。それは、施工を限りなく単純化することが、多くの問題を改善するという考えです。施工者が1発で固定を完了することは、これまで複数の部品を順次施工していたことから考えると、これ以上ない施工の単純化と作業時間の短縮でした。そのために検討したのは止め方です。
山型の線バネの考案
肝となったのは留め具の上金具でした。この上金具に上下運動をさせることで着脱を一度に可能とする機能を持たせ、「山型の線バネ」を使用することで、上下運動を可能とする構想が固まりました。
山型の線バネの考案
肝となったのは留め具の上金具でした。この上金具に上下運動をさせることで着脱を一度に可能とする機能を持たせ、「山型の線バネ」を使用することで、上下運動を可能とする構想が固まりました。
上金具の完成形
山型の線形バネを用いた形状の決定と同時に、これまでゴムだった部分を塩ビコーティングに替えることによって経年劣化の懸念も解消でき、一つの部品としての完成形にたどり着きました。
上金具の完成形
山型の線形バネを用いた形状の決定と同時に、これまでゴムだった部分を塩ビコーティングに替えることによって経年劣化の懸念も解消でき、一つの部品としての完成形にたどり着きました。
実証実験
実際の使用環境に沿うことが製品の検証にとってなによりも大切なことです。
製品の仕様が決定したので、その施工性と品質の検証をする必要がありました。そこで、ヱトーの強みであるネットワークを用いて、協力してくれる温泉旅館で1年間に亘り実証実験を行いました。実証実験は実験室ではなく、現実の使用環境に沿った状況で行うことが何よりも重要なことでした。
ヱトーの展開力をみる >
実証実験期間
提案の結果
施工性の改善は多くの成果へ繋がりました。
「分野の異なるメーカーの選定」から始まり、「製品の開発・検討」、そして実証実験をヱトーは行いました。それは全て「1 Action(ワン・アクション)」を目指した「施工性の追求」と「品質の向上」という明確な目標に向けたプロセスでした。その結果獲得した成果を紹介します。
作業時間の短縮率
トータルコストの削減
メンテナンスの不要
まとめ
当たり前だった技術に疑問を投げかけること
その業界で一般的な技術や施工の方法は、少々不便でもそのまま使われ続けていくことがあります。ケーススタディの「鏡止め部品の改善」のように、小さな改善提案が確かな結果として現れるケースは、住宅設備の分野に限らずまだ沢山残されています。ヱトーは当たり前の技術や施工法にも疑問を投げかけ、改善を行っていくことが新たな進歩に繋がると考えます。